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講演「紳士淑女のための弁護士の使い方入門」のご報告

先日、「紳士淑女のための弁護士の使い方入門」と題して、講演をさせて頂きました。
1.現在の弁護士業界の概要
2.これまでの8年4か月の間に鹿児島・東京で携わってきた業務の概要
3.企業活動の安全や家族の平和を守る上で、弁護士がどのように役立つことができるのか
などについて、てみじかに解説させて頂きました。

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講演を行わせて頂く前に、最近の弁護士業界について、公表されている資料を基に、調べてみました。
気付いた点をいくつかご紹介したいと思います。

1.2013年2月1日現在、日本には、3万3603名の弁護士が存在するそうです。
私が弁護士登録させて頂いた2004年10月が含まれる、2005年3月末日時点での弁護士の数は、2万1185人だったそうです。
したがって、この8年間くらいで、日本の弁護士数は、1万2418名も増加しています。
2005年3月末に日本の弁護士数が2万1185名になるまでに、何年かけて1万2418名くらいの弁護士を増やしたかを見てみると、1971年3月末(当時の日本の弁護士数8797名)から2005年3月末までの、実に34年間であることがわかりました。
34年間かけて丁寧に実現してきた弁護士数の増加を、司法制度改革は、8年間で一気に達成してしまいました。
日本の弁護士数が急増していることがあらためて容易にわかりました。

2.また、2013年2月1日現在、鹿児島県弁護士会に所属する弁護士数は、177名です。
私が鹿児島県弁護士会に入会させて頂いたのは、弁護士5年目近くになろうとする2008年8月末ですが、その時点では、鹿児島県弁護士会に所属する弁護士数は、確か96名でした。
したがって、約4年半の間で、鹿児島県弁護士会における弁護士数は、実に80名も増加していることになり、鹿児島県弁護士会においても、弁護士数が急増していることがわかります。「倍増」に近い増え方をしています。
弁護士数の急増により、もはや鹿児島県における司法過疎問題は、既に解消されていると私も思います。

3.日本弁護士連合会が設立された頃である、1950年3月末における日本の弁護士数は、5827名であったそうです。
そのうち、女性弁護士の割合は、たったの0.1パーセント!人数にして6名であったそうです。
2013年2月1日現在、日本における女性弁護士の数は、5946名(日本弁護士連合会が設立された当時における弁護士数を超えています。)であり、全体に占める割合は、17.69パーセントとなっています。

4.いずれにしても、日本において、職業法律専門家として幅広く従事する資格のある人材は、急速に充実してきていると思います。
このことが、企業活動や市民生活等にどのような影響を与えているのか、より正確な検証が必要であると思います。

弁護士業界にかかわる公表された統計資料を拝見したことにより、業界の動向をより具体的に眺めることができました。
折を見て、このような統計資料にも再び目を向けてみたいと思いました。

鹿児島シティ法律事務所 弁護士 萩原隆志